#040『自分の死後のペットの未来』
福岡・博多駅徒歩1分の行政書士事務所 『LEGAL BASE』 代表のSanukiです。
愛するペットとの暮らしは、かけがえのない日々です。しかし、飼い主として避けて通れないのが「もし自分に何かあったら、この子はどうなるのだろう」という不安ではないでしょうか。
近年、単身世帯や高齢者の方がペットを飼うケースが増えています。家族同然のペットだからこそ、自分の死後も幸せに暮らしてほしい。そう願うのは当然のことです。ところが、日本の法律では「ペットは物」として扱われるため、直接財産を相続させることはできません。
では、愛するペットの将来を守るために、私たちは何ができるのでしょうか。
自分の死後ペットはどうなる?相続における「ペットの未来」を考える
目次
ペットの法的な位置付け
民法上、相続人になれるのは人間だけです。どんなに大切な家族であっても、犬や猫は法律的には「動産」、つまり物として分類されます。そのため、遺言書に「全財産を愛犬ポチに相続させる」と書いても、法的には無効となってしまいます。
法律上は、「物」。この事実を知ると、がっかりされる方もいるかもしれません。しかし、諦める必要はありません。ペットの未来を守る方法は、いくつか存在します。
負担付遺贈という選択肢
最も一般的な方法が「負担付遺贈」です。これは、信頼できる人に財産を遺贈する代わりに、ペットの世話をするという条件を付けるものです。
たとえば、親しい友人や親族に「この預金500万円をあげるから、愛犬の世話を生涯お願いしたい」という形で遺言書に記載します。財産を受け取る人は、ペットの飼育という義務を負うことになるわけです。
ただし、この方法にはリスクもあります。遺贈を受けた人が本当にペットの世話をしてくれるのか、法的に強制する手段は限られています。だからこそ、事前に相手の同意を得ておくことが何より大切です。
ペット信託という新しい形
最近注目を集めているのが「ペット信託」という仕組みです。信頼できる人や団体に財産を預け、その財産をペットのためだけに使ってもらうというものです。
信託契約を結ぶことで、飼育費用の使い道を明確にでき、第三者が適切に管理しているかチェックする体制も作れます。負担付遺贈よりも確実性が高く、複数のペットを飼っている場合や、高齢で大型犬を飼っている場合など、長期的な費用が必要なケースに向いています。
ただし、信託には専門的な知識が必要で、設定費用もかかります。弁護士や信託の専門家に相談しながら進めることが一般的です。

公正証書遺言の重要性
ペットのための相続対策を考えるなら、公正証書遺言の作成をおすすめします。自筆証書遺言でも法的には有効ですが、公証人が関与する公正証書遺言のほうが、内容の明確性や保管の安全性が高まります。
遺言書には、ペットを引き取る人の名前、渡す財産の額、具体的な飼育方法の希望などを明記しましょう。「毎日の散歩」「好きなおやつ」「かかりつけの動物病院」といった細かい情報も残しておくと、新しい飼い主さんの負担が減ります。
日頃からできる準備
法的な手続きも大切ですが、日常的な準備も忘れてはいけません。
まず、万が一の時にペットを託せる人を複数見つけておくこと。一人だけでは、その方に何かあった時に困ります。次に、ペットの性格や癖、健康状態をノートやデータで記録しておくこと。ワクチン接種の履歴や持病の治療法なども、まとめておくと安心です。
また、ペット後見人を引き受けてくれる団体や、里親探しを支援してくれるNPO法人の情報も調べておくとよいでしょう。
家族・親族みんなで話し合いを
ペットの相続問題は、一人で抱え込まず、家族や親しい人と話し合うことが何より重要です。元気なうちは考えたくない話題かもしれませんが、準備は早いに越したことはありません。
大切なのは、ペットが幸せに暮らせる環境を残すこと。そのためには、法律の知識と周囲の協力、そして何より飼い主の思いやりが必要です。専門家の力も借りながら、愛するペットの未来をしっかり守ってあげてください。

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